住まいと暮らしのQ&A

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南海トラフ地震臨時情報をきっかけに考える、地震に強い住まいとは

宮崎県沖で最大震度6弱を観測した8月8日、初めて「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表されました。これを受け、防災グッズや水、簡易トイレ、米、トイレットペーパーなどが品薄になっています。

特にお米は日常生活への影響が大きいく、政府の備蓄米の放出を要請する自治体もありますが、もうすぐ新米の季節を迎えます。もし今、備蓄米を放出すれば、新米の価格が下がってしまいます。また、小売業が古米の在庫を抱えるリスクも生じます。さらに、台風10号の影響で稲刈り、稲そのものに被害があったのかが、とても気になります。

このような事態は、日頃の防災意識の不足が原因ですので、この機会にしっかりと備えましょう。我が家の耐震性能や家具の転倒防止対策ができているか、再確認も必要です。

迷走する台風と変化を実感する日本の夏から考える防災

9月1日の防災の日にも、各地で大雨をもたらした台風10号。8月25日の日曜日に列島縦断の恐れが報じられ、27日以降は警報級の暴風雨が予測されていました。しかし、当初の予想よりもはるかに西を進み、九州に上陸しました。四国、紀伊半島を経て日本列島に長く居座り、迷走した台風は過去に例があったでしょうか。

多発する設備の盗難と健康との関係とは?

今年の夏は、国内最高気温の41.1℃を超える可能性がある、危険な暑さです。そんな猛暑にエアコンが効かない状況を想像するだけでも嫌になります。故障以外にエアコンが使えない状況は何か思いつくことはありますか?
実は驚くべきことにエアコンの室外機が盗難被害に遭うという事件が発生しているのです。
この暑さでは、家の中でも熱中症になる危険性があります。これは窃盗罪ではなく、殺人未遂罪として裁かれるべきではないでしょうか。

「永遠の化学物質」と呼ばれるPFAS、我が家の水は大丈夫?

我が家の水は、安心して飲めるのでしょうか?そんな不安を抱かせる「PFAS」の話題をご存じでしょうか?健康への影響が懸念される有機フッ化化合物、ピーファス(PFAS)のことです。匂いもなく、味もありません。
PFASは水や油をはじき、熱に強い性質を持つため、フライパンの表面加工やファストフードの容器など食品包装紙の撥水加工や泡消火器にも使われていました。
自然界ではほぼ分解されないため「永遠の化学物質」と呼ばれ、人体にも環境にも長く残ります。そのため、発がん性があると言われています。1990年代から製造や使用が規制されています。
しかし、2021年度に実施した河川や地下水の調査では、31都道府県のうち13都府県81地点で暫定的な目標値を上回る高い濃度が検出されました。

避難行動を妨げる正常性バイアスとは

6月27日夜から翌28日午前中にかけて、九州北部では線状降水帯の発生が予測されていましたが、実際には発生しませんでした。線状降水帯が形成する際に必要な大量の水蒸気が九州南部で費やされ、大雨となりました。そして、予測情報が出ていなかった静岡県で28日11時ごろに線状降水帯が発生しました。
この線状降水帯の発生予測には、空振りや見逃しがあります。予測が当たるのは4回に1回で、昨年度は22回の発生予測のうち、実際に発生したのは9回でした。見逃しも3回に2回程度あるようです。それでも、この情報は身を守るために有効です。

効果アリ?「酷暑乗り切り緊急支援」とその後の暮らし

国会閉幕の記者会見で岸田総理が突如として持ち出した「酷暑乗り切り緊急支援」で、電気や都市ガスの補助金が復活することになりました。
世界での紛争を背景とし、エネルギー価格の高騰による電気や都市ガス料金の値上げの負担を緩和するために、2023年1月から7円の補助額で始まった激変緩和措置は、2024年1月から3.5円となり、2024年5月をもって終了しました。
「緊急」と名付けるだけあって、国土交通相も唐突な官邸発表に不満を示しました。経済再生担当相も知らなかったようで、場当たり的だと批判されています。総裁選を見据えた緊急策だったのでしょうか。

物価、住宅ローンの上昇で、家計はどうなる??

驚きました。5月に入って、オリーブオイルが最大で66%、業務用は8割も値上げされました。これは、産地であるヨーロッパが記録的な干ばつに見舞われ、不作となったことが原因のようです。健康志向で広がったオリーブオイルも、使用を少し控えめにしなければならないかもしれません。代替品としては、米油や菜種油が考えられますが、献立はどうしましょうか?

暑さに慣れる「暑熱順化」で身体も暮らしも夏モードに。

日中は汗ばむ陽気の日も多いですが、朝方は肌寒く、寝具や服選びが難しいですね。そんな季節の変わり目には体調を崩しやすいので注意が必要です。
今年は一段と暑い夏になるようですので、今から準備が必要です。衣替えと同じように、身体も夏モードに変える必要があります。これが毎年言われる『暑熱順化』です。
具体的には、汗をかくことが重要です。40度以下の入浴でじわりと汗をかいたり、家事をすることで立つ時間を長くしたりして汗ばむ運動をすること、リモートワークで鈍った体を動かすこと、暑さの刺激に触れるために軽く散歩をすることなどが挙げられます。年齢を重ねると汗をかく部位が脇の下とおでこだけに減るので注意が必要です。