東日本大震災から11年を経て発生した余震を「警報」と受け止めて
東日本大震災から11年を迎えましたが、いまだ余震が起きています。3月16日に発生した地震は、東日本大震災よりも揺れが大きかったと感じる方が多く、しかもその揺れ方により被害規模が違うことが気になります。
東北新幹線の脱線事故は、全線の運転再開まで4月20日ごろと復旧までに相当の時間を要するようです。
地震動には、長周期地振動と短周期地振動と揺れの種類があります。その「周期」とは、揺れが1往復するのにかかる時間のことをいいます。
南海トラフ地震のような大きな地震の際には長周期地震動が起きました。「周期の長い」ゆっくりとした大きな揺れとなり、マンションなど高層建築物では共振により揺れがさらに大きくなります。上層階ほど揺れるので家具の固定により転倒防止の備えが必要です。
一方で短周期地振動は「周期の短い」小刻みに揺れる地震です。地盤が固くなるほど揺れが伝わりやすく、高層階の建物よりも低層階の建物に被害を及ぼします。
阪神大震災がまさにこれで、特に一般の木造住宅が損壊する地震動がキーラーパルスと呼ばれます。