住まいと暮らしのQ&A

家全体を暖めて各部屋の気温差をなくすことが大切です。

このところの寒暖差は、年齢にかかわらずご負担を感じているのではないでしょうか。着るものの選択にも悩んでしまいます。急に寒くなったという表現が適切なのでしょうか。温暖化の影響でしょうか、時折暖かな日があるからこそ、そのギャップで気温以上に寒く感じるのではないでしょうか。
空気の乾燥も相まって、油断すると風邪をひいてしまいます。インフルエンザ?コロナ?プール熱?何に罹患したのかわからないが、身体が辛い。咳やのどの痛みなどの不調がしばらく続いている方も多いようです。だるさ、やる気が出ない、元気が出ないなどの不調を感じる方もいらっしゃるでしょう。

家全体を暖めて各部屋の気温差をなくすことが大切

外気温もそうですが、室内の気温差も注意が必要です。いわゆるヒートショックです。
、寒い脱衣場へ移動すると、場合によっては、気温差が20度近くになるお家もあるようです。寒ければ血管が収縮し血圧が上がり、暖かければ血管が拡張し血圧が下がります。この上下動に、固くなった血管がついていけなければ破れたり、詰まったりする。いつ脳卒中や心筋梗塞などの重大な病気になるかもしれません。入浴中であれば、溺死の危険もあります。発見が遅く処置が遅れれば後遺症が残る可能性もあります。

お風呂の他にも家の中で気をつけたい場所はトイレです。
下半身が裸になり、いきんだりすれば血管に負担がかかります。トイレに行く際には、短時間でも上着を羽織ったり、スリッパをはく、便座を温めておくなどの工夫しましょう。
いきまなくてもお通じがよくなるように食生活を見直す、手すりをつけてゆっくり立つなど、簡単な工夫で重大事故を防ぐことができます。

玄関ドアは断熱性がないので冷気が伝わりやすいため、玄関は外のように寒くなります。
ゴミ出しの際に、すぐそこだからで油断すると危険です。風があると体感温度は下がります。カーディガンでも羽織っておけば、靴下を履いていればと反省する間もなく倒れてしまいかねます。

厚着をすればいいというわけではありません。手や顔など、露出している部分が冷えているからです。
血管はその部分も流れています。
手軽に使えるこたつやホットカーペットなどの局所暖房も注意が必要な点があります。暖まる部分と寒く感じる部分の温度差です。家全体を暖めて各部屋の気温差をなくすことで、医療費や介護費用を抑えることができます。電気代と命の危険、医療費介護費用を比較するまでもありません。

どうぞ暖かな新年をお迎えください。来年もよろしくお願いいたします。