住まいと暮らしのQ&A

暑さに慣れる「暑熱順化」で身体も暮らしも夏モードに。

日中は汗ばむ陽気の日も多いですが、朝方は肌寒く、寝具や服選びが難しいですね。そんな季節の変わり目には体調を崩しやすいので注意が必要です。
今年は一段と暑い夏になるようですので、今から準備が必要です。衣替えと同じように、身体も夏モードに変える必要があります。これが毎年言われる『暑熱順化』です。
具体的には、汗をかくことが重要です。40度以下の入浴でじわりと汗をかいたり、家事をすることで立つ時間を長くしたりして汗ばむ運動をすること、リモートワークで鈍った体を動かすこと、暑さの刺激に触れるために軽く散歩をすることなどが挙げられます。年齢を重ねると汗をかく部位が脇の下とおでこだけに減るので注意が必要です。

外出中、家の中での熱中症への備えを万全に。

身体だけでなく、夏前の準備として欠かせないのがエアコンです。4月10日はエアコン試運転の日だったのをご存じでしたか?7月、8月は修理や点検の依頼が殺到します。その時期に初めて作動させて故障すると、エアコンが手に入らなかったり、取付け業者が繁忙期ですぐに対応できなかったりして大変です。
梅雨を迎える今、湿度が高くなり蒸し暑さを感じます。熱中症の危険がありますから、服装や身体、エアコンの準備が重要ですね。

マスクは顔周りに熱がこもりやすく、喉の渇きに気づきにくいため、水分補給が遅れがちです。熱中症になりやすい人としては、
①水分保持をする筋肉が減少する高齢の方は、体内の水分量が少ない。
②手足が冷たい人は冷え性で汗をかきにくく、体温調整が難しい。
③汗かきの人は汗で水分を失いやすいので注意が必要です。
④お茶や珈琲をよく飲む人は、水分を摂っているようでいて利尿作用があるため、体に必要な水分が失われています。
一つでも当てはまる場合は注意が必要です。

さらに食中毒にも気をつけなければなりません。食料品の値上げが続き、家計の節約でお弁当を持参する人も多いでしょう。ミニトマトのヘタやくぼみは水分が多く、雑菌の温床になりやすいので注意が必要です。また、前の日の残り物を詰める場合も再加熱しないと菌の増殖を招きます。節約のために身体を壊しては元も子もないので、より一層の注意が必要です。

また、家の中での熱中症を避けるためにも、窓の外で日差しを遮るグリーンカーテンや遮熱カーテン、現代版の庇であるオーニングやスタイルシェードも有効です。ペットも快適に過ごせる環境が整います。
何事も準備が大切ですね。