住まいと暮らしのQ&A

大型連休中の電気問題。余った電気を有効活用するには?

皆さん、大型連休はどちらかへお出かけする予定はありますか?もしかしたら、コロナ禍のリバウンドで、思い切って旅行に出かける方も多いのではないでしょうか。
家の中にいると、電気の消費量が増えてしまいます。そんな時は、外出してリフレッシュするのも良いですね。ただし、6月以降には各電力会社の規制料金値上げ申請の認可による値上げが実施されますので、家庭での電気の消費量を抑えることが大切です。
とは言っても、これから迎える梅雨、そして夏本番も控えていますので、エアコンをつけないと過ごしにくいこともありますよね。しかも、暑さに弱い乳幼児やお年寄りだけでなく、ペットの体調管理も大事です。

エアコンの試運転はされましたか?4月10日が「エアコン試運転の日」です。4月(=し(うん))10日(=てん)。今からでも遅くありません。夏の暑さに備え、試運転をおこない、エアコンの掃除を今のうちにしっかり行いましょう。
また、電化製品の選び方には消費電力を気にする方が増えています。初めは少々高くても、消費電力を重視することで、長期的には電気代の節約にもつながります。この休日に、新しい電化製品の購入を考えてみるのはいかがでしょうか。

消費しきれない電力の活用方法は?

大型連休中は、工場の休業により多くの地域で電気の使用量が極端に減ります。しかしその一方で、太陽光発電の発電量は工場の休業に関係なく発電を続けます。これが問題なのです。電気は、使用量(需要)と発電量(供給)が常に一致するように保たれており、バランスが大きく崩れると大停電が起きる恐れがあるため、供給を減らす出力制御でこれを防ぐのです。
「いらない」と言っても、太陽光発電で生み出された余剰電力は、消費できない場合があります。特に電気代が高騰している今日、無駄にしてしまうのはもったいないものです。電気は需要と供給のバランスが重要なので、難しい問題です。

再エネをできるだけ無駄にしないためには、国も供給が需要を上回りそうな時に、以下のルールを定めました。
(1) 火力発電の出力を抑え、蓄電池の代わりとなる揚水発電で需要を創出
(2) 電気を他の地域に送る
(3) バイオマス、太陽光、風力の順で再エネを制御
(4) 上記3つをおこない、それでも余ったら原子力や水力、地熱を抑制
ただしコストと時間が掛かるのが課題です。

これからは、地域や家庭単位など、小規模での電力利用が注目されています。小さな単位で電気を使い、無駄を減らしたり、余った電気を蓄電池で貯めたりすることで、より効率的なエネルギー利用が可能となります。
電気の地産地消の考え方を取り入れ、少量生産少量消費への転換が求められています。これらの取り組みは、再生可能エネルギーの普及にもつながります。
再生可能エネルギーを活用しながら、無駄な電気を減らしていくことが、持続可能な社会を実現するための大切な一歩となるでしょう。