住まいと暮らしのQ&A

ぐっすり眠って健やかに! 「快眠」で、もっと快適Q&A

このところ増加してきていると言われる「睡眠障害」。
睡眠障害の原因はさまざまですが、心身の休養には、快適で十分な睡眠が欠かせません。まさに、快眠無くして休息無し。今回は、「生活習慣」「寝具」「健康」の3つのポイントから「快眠」の秘訣と問題点についてQ&A 形式で探ってみました。
日々の暮らしに取り入れて、より一層のQOL(quality of life)の向上にお役立てください。

【生活習慣①】入浴のタイミングはいつ頃がベスト?

まずは、「生活習慣」での快眠ポイントについて1つ目、入浴の方法についてです。
ポイントは、入浴温度とタイミングです。快適な眠りのためには、身体の状態を副交感神経を優位のリラックスモードに変換する必要があります。入浴は絶好の自律神経モード切り替えのチャンスです。ベストなのは、38度~40度の湯に20分ほど浸かって上がり、15~30分の内に布団に入ること。寝つきも良くなり、睡眠の質も上がります。逆に42度以上のお湯に浸かると、交換神経が刺激されて興奮状態になってしまうため、ご注意を。

【生活習慣②】就寝時間は何時頃が良い?

睡眠のリズム

次に、就寝の時間帯についてです。細胞を活性化させ、疲労を癒す成長ホルモンは、寝入ってから3 時間の間に2回訪れるもっとも深いノンレム睡眠時(上図の濃い紫色の部分)に多く分泌されます。そして、十分な休養には、もちろん個人差はありますが、一般的に8時間程度の時間が必要といわれています。起床時間を6時半と考えれば、23時頃に就寝するのが、ベストなタイミングと言えそうです。もっとも、成長ホルモンの分泌には深い眠りが重要です。リラックス状態でぐっすり眠ってスッキリ起きる。質の高い適量の睡眠を目指しましょう。

【寝具】毛布は掛布団の上、それとも下?

毛布は掛布団の上、それとも下?

寒い季節になってくると、睡眠妨害要因となるのが、就寝中の寒さですね。特に季節の変わり目は寝具の調整で快眠具合が大きく変わってしまうことも。
毛布を重ねる場合、掛け布団の下と上、どちらにかけるのが良いのかは、掛布団の素材によって違いがあるようです。綿の布団や薄めの羽毛布団の場合は、毛布を下にかけるのが正解。厚みのある羽毛布団の場合には、毛布を上にかけると羽毛布団が身体にフィットして保温効果が高まります。

【健康】

最後に、睡眠と健康について、よく高齢になると早朝に目が覚めてしまう。との話を耳にしますが、よくないことなのでしょうか?これについては、高齢者の場合には、多くは体内時計の変化によるもので問題ないそうです。ノンレム睡眠が深い段階まで達せず、途中覚醒や早朝覚醒などが起こりやすくなるために起こる症状です。
また、「寝だめ」についてですが、基本的には寝だめは出来ません。多少の睡眠不足を週末などに補うことはできても、不均等な寝だめは休養にはつながりません。無理をすると、体内時計のリズムを崩し、睡眠の質の低下につながるだけではなく、ホルモンの分泌や生理的な活動を調節に弊害がでてしまう可能性もあります。規則正しい日課で生活リズムを保つことが、快眠の秘訣であり、生活の質(QOL: quality of life )を高めることになりそうです。