住まいと暮らしのQ&A

午年に思うこと。絵馬に込めた願い『きっとウマくいく』

昨年はコラムを読んでくださり、誠にありがとうございます。今年も頑張って執筆しますので、どうぞよろしくお願いいたします。

午年に思うこと

日本人の祖先は古くから、神霊は馬に乗って降臨される信仰を持ち、神事や祈願の際に馬を捧げる生馬献上の風習が生まれました。しかし、経済的な事情から木馬、板立馬、板絵と変化し、「絵馬」ができたとされています。人々は様々な願いを神仏に祈り、また願いが叶った時に感謝の心を表す手段として、神の乗り物である馬を板に描いて奉納しています。

能の演目「絵馬」。伊勢神宮で節分の夜(旧暦の大晦日)、お堂の扉に絵馬を掛ける者がいると聞き、正体を見ようと待ち受けます。夜半、老人夫婦が現れたので絵馬のいわれを尋ねます。馬の色が白ならば日照り、黒ならば雨続きの予言であるとされ、どちらを掛けるかで二人は毎年争いますが、今年は初めて二つを掛けました。実はこの二人は天照大神と豊受大神ともいわれ(諸説あります)、民を喜ばせようとしたからだそうです。

「痩せ馬に道急ぐ」痩せた馬に限って、せわしく道を急ぐことから、弱いものが気ばかり焦って、功を急ぐたとえです。

「馬には乗ってみよ、人には添うてみよ」良馬であるかどうかは実際に乗ってみないとわからないように、人も共に暮らしてみなければ人柄はわかりません。実際に物事は経験してみないとわからないという教えです。

今年の絵馬が白か黒か。焦らずじっくりチャレンジしてみませんか。きっとウマくいくでしょう。