住まいと暮らしのQ&A

花粉を室内に持ち込まない工夫を。

冬の厳しい寒さが続きますが、梅や早咲きの桜の便りも聞かれてきました。春の気配を感じます。
春を色で表すと、何色だと思いますか?
花びらの桜色、空の青色、芝生の緑色。それとも花粉の黄色?
黄色と聞くだけで鼻がムズムズ憂鬱になる方も多いのではないでしょうか。
例年、立春の頃から花粉が徐々に飛散し始めるニュースを耳にします。今年は飛散の時期や飛散量はいかほどでしょうか。考えるだけでも辛くなります。
花粉症によるアレルギー性鼻炎は、いったん症状が出始めるとさらに敏感になり、症状が強くなってしまうと言われます。粘膜が過敏になる前から初期予防治療として薬の服用もされています。花粉情報を確認して、忙しい中でも医療機関を受診し、薬を処方してもらいましょう。

外出時もできる限り花粉を体内に取り込まないように

コロナ禍で外出の機会も減り常時マスク着用になったため、比較的軽症で済んだ方もいらっしゃるようです。
新型コロナの感染症法上の位置付けを2023年5月8日に季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げが決定しました。
マスク着用は個人の判断に委ねられるようですが、できる限り花粉を体内に取り込まないように、まだマスクや花粉症用メガネを着用していくのも防衛手段です。

「花粉を持ち込まない」工夫を

家に帰った後の方が症状がひどくなり方は家の中に花粉がたくさんあるかもしれません。
外からの花粉をなるべく家の中に持ち込まないように、玄関を開ける前に衣服に付着した花粉を払い落しましょう。
コートなど上着を掛けるクローゼット、帰宅後すぐに手洗いうがいができる洗面所など、玄関の近くに「花粉を持ち込まない」工夫を施すと安心です。

その他に空気清浄機や乾燥を防ぎ花粉の舞い上がりを防ぐ加湿器を玄関ホールに設置しましょう。エアコンや空気清浄機のフィルターをこまめにお掃除を。
掃除機をかけると花粉が舞い上がるのでフローリング用ふき取りシートを使用しましょう。
カーテンも静電気で花粉が付着しているので、定期的なお手入れを。
洗濯物のを外干しを控え、室内干しできるスペースを。室内干し用の竿を取り付けると便利です。
室内干しの匂い予防には、しわにならない程度まで乾燥機にかけ、壁掛け扇風機やサーキュレーターで風を当ててなるべく早く乾燥するようにしたり、除湿器を活用しましょう。

また、良質な睡眠のために照明や空調、寝具など、寝室の環境を整えることも大切ですので、この機会にご検討してみてはいかがでしょうか。