住まいと暮らしのQ&A

猛暑に備える!夏の強い日差しを遮り、室温の上昇を防ぐ方法とは

早々と梅雨明け、連日暑い日が続きます。日本最高記録の気温が観測されるのかもしれません。電力不足だけでなく、水不足も心配されます。コロナの感染が全国的に上昇傾向にあるのも心配です。
熱中症予防に屋外では近距離で会話するとき以外は原則マスクを外すよう政府の見解が公表されましたが、このような状況ですと不安です。皆さんはいかがされていますか?熱中症予防かコロナ感染予防か。

猛暑の中、こまめに水分を取るなど外では気を付ける一方で、室内での熱中症に気を付けなくてはいけません。温度28度、湿度70%を超えたらエアコンを積極的に活用しましょう。
寝るときには、除湿運転で湿度設定を50~60%に下げることにより、体を冷やしすぎずに体感温度だけを下げ、汗をしっかり乾かすことができるので、眠りやすくなるそうです。

高温多湿の夏を涼しく過ごす工夫を凝らした日本建築

日本の建築は、兼好法師『徒然草』の一説にもあるように、夏を中心とした建築でした。
電気の無い時代、高温多湿の日本の夏をいかに涼しく過ごすかが重要だったのです。その中で軒の文化が生まれました。軒を長く出すことによって直射日光を遮ることが涼しい環境を生むのです。
つまり、遮熱性能の高い住宅だったのです。さらには軒の下には、柿を吊るしたり、大根を干したり、ご近所さんとのコミュニティーの場所にもなりました。

ところが近代の建築では、欧米化のスタイリングに傾倒していく中で次第に軒の短い住宅や軒のない住宅が多くなりました。
さらに、エアコンなどの空調機器により室内の熱を逃さないで維持する方法、断熱性能の向上が求められるようになり、普及が進みました。

夏の強い日差しを遮る、格納可能な軒「オーニング」

夏のリフォームで人気なのは、まさにその軒を後付けするものです。
「オーニング」は、可動式の日よけ雨よけです。カフェの室外でお茶する空間を想像してください。台風など強風時には格納できるので便利です。
「スタイルシェード」窓に現代風すだれ。日よけだけでなく、外から見えにくくなり、プライバシーを守ることもできます。

夏の強い日差しを外で遮ることがポイントです。カーテンで遮熱しても窓とカーテンの間の空気が暖められますので室内の温度は上昇します。つまり外で遮熱、内で断熱という組み合わせが大事です。地球温暖化が進む現代では軒の文化をもう一度考えることが重要です。
猛暑の中、エアコンや扇風機など大活躍ですが、当然電気代がかさんできます。電気代高騰時代には、電力会社から電気を買わない暮らし方をご検討してみてはいかがでしょうか。