住まいと暮らしのQ&A

情勢不安による材料・部材不足。暮らしにおよぼす影響とは

コロナ禍における移動規制のない大型連休となった今年のゴールデンウィーク。
どこも賑わいを取り戻し、子どもたちの笑い声が響いているのでしょうか。久しぶりの渋滞の中でドライバーの親御さんは疲れているのでしょうか。そんな平和な日常を実感している方も多いのではないでしょうか。
ウクライナへのロシアの侵攻が早く終結してほしいと願うばかりです。

リフォームに欠かせない部品や材料が不足。

ロシアへの経済制裁により、対抗措置としてロシアからの輸出禁止で世界の物価上昇が続く様相です。
2022年3月8日の鉄鋼新聞によると、3月4日時点での年初比で、銅:8.4%、鉛:6.4%、亜鉛:13%、アルミ:35.3%、ニッケル:39.3%、錫(スズ):21.4% と、非鉄金属価格が上昇しているようです。
これは天然ガスや原油のエネルギー高騰による生産コストの押上げと供給懸念が拍車をかけているようです。
さらには構造用合板が高騰して、第2次ウッドショックが起きています。
第1次ウッドショックは、コロナによる都市封鎖(ロックダウン)後に住宅建築需要が増加し、アメリカの木材不足により始まりました。今回はロシアの合板の輸出禁止によるものです。
半導体不足も継続中です。
コロナ禍での都市封鎖により、半導体の生産が追い付かないことから、需給のバランスが崩れましたが、今回の半導体不足は、半導体生産に必要なウクライナが50%を占める希少ガス(ネオンガス)の供給停止によるものです。
給湯器などの設備もコロナ禍での都市封鎖による工場閉鎖で部品調達が困難になり始まりました。
今後は半導体不足が大きな影響をおよぼすことが懸念されます。

今まで以上に「早めのリフォーム」のご検討を

このようにリフォームに欠かせない部品や材料が不足すると、「設備が故障したのにいつ交換ができるかわからない」「工事の予定が組めない」「遅延が発生する」など、お客様の暮らしにも影響をおよぼします。
また、材料費高騰によるリフォーム価格の上昇も気になります。
また、政府の政策によるローン金利の上昇、支援金・補助金の縮小なども考えられます。

そろそろ交換が必要な設備がある場合や近年ライフスタイルの変化が起こりそうな場合には、今まで以上に「早めのリフォーム」をご検討されることをおすすめいたします。金銭面だけでなく日常生活にもざまざまなメリットがありそうです。
この大型連休はご家族で「これからの暮らし」や「わが家のリフォーム」についてご相談されてはいかがでしょうか。